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夢の中で、これは夢だって気付いちゃうことがあるんだ

by 中村菜月

明晰夢の最中で、夢から覚める方法を探す。夢の中にいるときは、どうしてあんなにものがよく見えたり、わかったりするのだろう。

ここ数年、時間の感覚がループしている。厳密に言えば、2016年4月ごろから12月末までの時間の感覚のまま、この2年と数ヵ月が圧縮されている。

死んだらじぶんが一番幸せだと感じた時間に閉じ込められるという想像をしたことがある。それはきっと大学時代だろうと思っていた。そのくらいに、愛しすぎた時間がある。

そのせいか、じぶんの数パーセントがその時間に取り残されているような、感覚がある。

半分くらいはここにいて、もう半分くらいはどこかにいそうだと、たまに言われる。

実際にいくつかにわかれて、保存されていると思う。

記憶が圧縮されるだけで、とくに困ってはいなかった。けれども、時間の着地点が思い出されるときに急な苦しさがある。はっきりと意識があるのに、とある点に閉じ込められたまま脱出ができない。同級生と話が噛み合わない瞬間がある。ここにいるじぶんが、少し透けた。

前に進みたい。

そのためには、時間をまた動かさなければならないんじゃないかなあと思う。必要な人がいる。

タイトルは大学一年のころに描いた絵からとった。

写真は大学を卒業する直前に撮った、つくばにあるだいすきな落書き。大学生というひとつのわたしが終わるときに偶然みつけたもの。

「ここから」「時代はかわる」「今も昔」

今年の2月、院生が修了していなくなってしまうことにショックを受けて、もう一度見に行った。わたしの時間はもうここにはないんだと、ちゃんと分からなければならない。

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